社会問題への取り組み

social issue

ペットをめぐる社会問題

01犬猫の殺処分問題

現在日本において自治体による犬猫の殺処分頭数は、毎年減少の傾向にあるとはいえ令和3年度の統計では、犬猫合計で14,457頭(令和3年度動物愛護管理行政事務提要より)に登り、その多くが自治体に引き取られるまでは、可愛がってくれていた飼い主がいた犬や猫たちになります。

 主を失い殺処分されるのはとても可哀想だと思いがちですが、実は飼い主側からしても、やむを得ない事情(飼い主の死亡や飼育できない身体状態など)などから自治体で引き取る場合が多く、ペットと飼い主双方にとって殺処分はとても耐え難いものになっています。

協会では、飼い主がどのような状況になったとしても、大切なペットが殺処分にならないための解決策を考え、その普及活動を行っています。

02多頭飼育崩壊

2012年の「殺処分ゼロ」を目指す法改正により自治体の殺処分頭数は年々減っていますが、実は犬猫飼育頭数は過去5年間でほぼ変わっていません。自治体によって殺処分されなかった犬や猫たちは、ボランティアをはじめとする動物愛護団体によってその多くが引き取られています。

 ここ数年でボランティアや愛護団体で引き取る犬や猫の頭数が飛躍的に増え、その結果ほとんどの団体では人手不足や資金不足に悩まされ、犬猫の飼育環境が悪化している施設も増え、最悪の場合は感染症や異臭などの環境問題に発展し、飼育崩壊の危険に陥ります。崩壊した施設の犬や猫たちは結局のところ殺処分の可能性が出てきます。

 

協会では、認定NPO法人ピーサポネットと連動し、多頭飼育の問題に悩むボランティアや愛護団体をサポートする活動を行っていきます。

03ペットロス問題

ペットを愛する高齢者にとって家族のように過ごしてきた動物の死は、大きな喪失感を伴います。その悲しみからうつ病等の精神疾患を発症したり、最悪の場合、心臓病等の身体的な病気にまで発展してしまうケースもあります。しかし高齢者の立場から新しくペットを飼うには、年齢的な問題があり積極的に動物を飼えない現状があります。

 

協会では、高齢者でも気兼ねなくペットを飼うことができる方法を考え、ペットを飼いたくても飼えない高齢者や、ひとり暮らしの高齢者に対して、精神的にも身体的にも健康で豊かなペットライフの普及活動を行っていきます。

 これら3つの社会問題を中心に、認定NPO法人ピーサポネットと提携し、日本全国のペットを愛する人達のより良いペットライフの普及の為に、起こり得る様々な問題に対して、積極的に解決に向けて取り組んでいきます。